アンティークと天然素材の、ほっと落ち着くカフェ風インテリア
お手本は、アンティークの似合う北欧、南欧のインテリア
木や漆喰壁、レンガをつかった家に、長く大切にされてきたアンティークの家具。
北欧や南欧のインテリアをみると、アンティークやグリーンが生活に溶け込んでいて、とても素敵です。
なつかしさを感じる年代物のダイニングテーブルに、アンティークなデザインのランプなどが、天然素材の家と調和し、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
どの家も個性的に見えるのは、ひとつひとつがこだわりのあるデザインだからでしょうか。
オープンシェルフや壁に飾った雑貨が、自分らしさをさりげなく表しているからでしょうか。
床や梁の古びた感じや、手作業を感じさせる漆喰の厚みまでが、オリジナルに見えるからかもしれませんね。
ナチュラルで居心地のいい空間は、季節の移り変わりを感じながら、ゆっくりとした時間を過ごすような暮らしが似合います。
お気に入りのインテリアに、少し自分らしさをプラスした空間は、カフェのようで素敵です。
時には人を呼んで、賑やかにおしゃべりしながら、季節のご馳走を楽しむのもいいですね。
今回は、アンティークなカフェ風インテリアを楽しめるような、キッチンやダイニングについて、ご紹介します。
くつろいだ食事を楽しむ、キッチンとダイニングの関係
週末には手の込んだ料理を作り、時には来客をもてなして、ランチやディナーを楽しむ。
北欧や南欧の人々のライフスタイルは、お手本になることがいっぱいあります。
家族で、また集まった仲間たちと、季節のレシピを試したり、お誕生日会をしたり。
そんな憧れのキッチン・ダイニングは、使い勝手がよく、居心地もよさそう。
少しずつ、自分らしく手を加えながら、理想のスタイルに近づいていく。
北欧や南欧の人々は、その過程さえも楽しんでいるようです。
北欧・南欧のインテリアを参考に、新築やリノベーションをするなら、アンティークな家具や雑貨の配置を考えつつ、調理しやすい動線や、作業や片付けが楽になる工夫も取り入れたいところです。
複数で一緒に料理をするのであれば、対面キッチンやアイランドキッチンがぴったり。
行ったり来たりしやすいように、回遊動線を取り入れたり、周囲の通路をすれ違えるように少し余裕をもたせてみると、ストレスがなくなりそうです。
キッチンの背面や、ダイニング側に、広めのカウンタースペースがあると、旬のハーブを摘んできて置いたり、バスケットに果物をたっぷり盛ったり、いろいろと便利に使えます。
カウンターの上に、手作りのお菓子をお皿に盛り付け、冷やしたドリンクを並べたら、ゲストの視線が集まりそうですね。
アンティークは、お手入れも含めて愛着がでてくるもの……。
とはいえ、古き良き建物でも、キッチンなどの水回りはリフォームして、機能的であることも多いとか。
お料理をする頻度が多いなら、お手入れしやすいことも気になるポイントです。
例えば、リビングやダイニングが無垢の床材でも、キッチンの床は大判のタイルにすると、お手入れもしやすいです。
機能的な要素も取り入れつつ、タイルやレンガなど素朴な風合いがあるものを選ぶと、北欧や南欧の、古い郊外の家を思わせるようなアクセントになりますね。
また、アンティークのカップボードやチェストを置いて、食器を収納する方法は、クラシカルな雰囲気が一段と増します。
経年変化で飴色になった家具は、それだけで目を引く存在感があります。
一方、オーダー家具で、カウンターやオープン棚などを組み合わせた壁面収納も魅力的です。
北欧、南欧のキッチン雑貨はデザインや色が良く、しまい込まずに眺めていたいものがたくさんあります。
見せる収納で、コーヒーセットやカッティングボードを並べ、オープン棚には、愛用している鍋などを並べる。
アンティークのガラス瓶や陶器、紅茶の缶、ドライフラワーを置いて……。
一気にカフェ風のインテリアになりますね。
コーヒーや紅茶のセット、来客用のカトラリー、キッチンクロスなどは、取り出しやすく、まとめて収納しておきたいもの。
ちょっとした日用品は、天然素材のバスケットやアンティークの木箱が、収納としても大活躍しそうです。
居心地のいい空間を演出する照明
北欧、南欧の住宅では、オレンジ色の光に照らされて、家具や壁に陰影が生まれる様子が好まれます。
キッチンやダイニングにはペンダントライト、リビングにはフロアライトやテーブルライトなど、複数のランプを使用し、暗いところに明かりを足していくスタイルです。
アンティークなデザインのシャンデリアも素敵ですが、最近では同じ形のランプを複数吊るすのも人気です。
どんなライトを選ぶかで、お部屋の印象が決まると言ってもいいほど。
北欧、南欧風のランプは、写真で眺めていても溜息がでるような素敵なものがたくさんあります。
ぜひお気に入りの照明を見つけたいですね。
もちろん、素敵なランプを取り付けたとしても、明るさが足りなければ不便に思うことも。
料理や読書をする手元に、しっかりした明るさが欲しいなら、数や種類を増やしてみては。
照明には、ウォールライトや、キャンドルなど、種類もいろいろあります。
ちょっと寂しいなと思う空間があれば、壁面をやさしく照らしてもいいですね。
素敵な照明の演出が、居心地のよさを作り出します。
お茶の時間は、お気に入りのインテリアとアンティークに囲まれて
ほっと落ち着くような、居心地のいい空間と言っても、それぞれ思い描くスタイルは、違うかもしれません。
こだわって探した家具が、建物と美しく調和している家。季節の花が、テーブルに欠かさず飾られている家。
来客が手作りのお菓子を持参して訪れてくれた時、ダイニングに迎え入れ、自然とお茶の時間が始まるような家。
アンティークと天然素材に囲まれて、自分らしさをプラスした空間は、一人でも、誰かと一緒でも、家で過ごす時間が豊かに感じられそうです。