「シャンブル・ドット」に学ぶフランスの田舎風インテリア
ガーディアンホームは、お客さまとの信頼関係を大切に、藤沢・鎌倉・逗子・茅ヶ崎・寒川の湘南エリアに密着した新築、リフォーム・リノベーションの住まいをお届けしています。
アンティーク照明にヴィンテージ家具やソファ、間接照明に照らされる本漆喰の柔らかな陰影が落ち着きのある北欧や南欧のインテリアによく似合います。
無垢フローリングに囲まれ、ゆらゆら揺れながら椅子に座り本を読むくつろぎのスローライフは、50代から60代にとって癒やしが感じられるリフォームのデザインです。
ガーディアンホームが手掛けるラフェルムには、フランスの暮らしを感じさせる魅力が詰まっています。
地元の暮らしを体験できる「シャンブル・ドット」
フランスの田舎は、地域によって個性があります。
色彩豊かな美しい山並み、おいしいワインに、料理の数々。
どれを取ってもその場所ならではの魅力にあふれています。
そんな田舎巡りをするときに気になるのは宿泊先ですが、ホテルではなく「シャンブル・ドット」という選択肢があることをご存じですか?
「シャンブル・ドット」とは、簡単にいうと民宿のこと。
イギリスでは「B&B(ベッド&ブレックファスト)」と呼ばれている宿泊施設のことです。
民宿なので、オーナーとその家族も同じ建物に住んでおり、例えるならプチ・ホームステイといったところ。
友人や親戚を迎えるように、あたたかくもてなしてくれます。
シャンブル・ドットを利用すれば、地元の人がどんな暮らしをしているのか垣間見ることができるのも魅力です。
今回は、そんなシャンブル・ドットのゲストルームから、田舎風のインテリアの魅力をお伝えします。
田舎風インテリアに欠かせない「ブロカント」のアイテム
フランスの日常生活でよく耳にする「Brocante(ブロカント)」という言葉。
「ブロカント」は、フランス語で「古道具」や「古物商」を意味する単語ですが、蚤の市やアンティーク市を指す場合も多いです。
ブロカントは、毎週開かれている大きな規模のものもあれば、不定期で開催される小さなものなど、並ぶ品物も含めて実にさまざま。
古びた家具やオブジェ、古きよき時代の食卓に並んでいただろうキッチン用品、農作業で活躍していたに違いないレトロな畑仕事の道具たち、懐かしい雰囲気のおもちゃやゲーム、作者不詳の絵画、可愛らしいステーショナリーや繊細なレースを使った布など。
シャンブル・ドットのオーナーたちは、そんな蚤の市の片隅で眠っている「愛すべき想いの詰まった古道具」を、インテリアを盛り上げるエッセンスに用います。
時を経たものにしか出せない独特な雰囲気が、ゲストの目を楽しませてくれるのです。
オーナーの個性が光るフランスの田舎風インテリア
シャンブル・ドットに泊まる醍醐味のひとつが、オーナーによって雰囲気が異なるインテリア。
客室はもちろん、ゲスト用のダイニングルームやリビングルームにもオーナーのこだわりが光ります。
先程紹介したブロカントの小物も、きっとあちこちで見ることができますよ。
では、そんなシャンブル・ドットのインテリアのポイントをご紹介しましょう。
【1】「ターブル・ドット」から見えるこだわりの食器&収納方法
シャンブル・ドットは、基本的に朝食がついており、夕食は近くのレストランを紹介してくれます。
ですが、オーナーによっては、「ターブル・ドット」と言って夕食に誘ってくれることも。
そんな時に楽しみなのが、マダムが手作りするおもてなし料理と、料理を引き立てる食器やグラスたち。
真っ白だったり、ブルーやグリーンで繊細な模様が描かれていたり。
運がよければ、ガラス戸の中にそんな食器類が整然と並んでいる様子も垣間見ることができます。
食事の際は、ホスト家族や宿泊者同士でおしゃべりに花が咲くこともあり、忘れられないひと時になります。
【2】可愛らしいファブリックやドライフラワーも魅力
客室には大きくベッドが置かれているので、ファブリックが部屋のイメージの決め手になる場合も。
シャンブル・ドットの暮らしを再現するなら、ぜひファブリック類にもこだわりましょう。天蓋の幕、ベッドリネン、カーテンには、淡い色味で無地やストライプ柄がおすすめです。
もし、色や柄の組み合わせに悩んだら、カーテンやリネンをすべて同じ色のワッフル生地で揃えてみてはいかがでしょう。
真っ白なファブリックも清潔感があってとても素敵です。
また、シャンブル・ドットのあちこちに登場するドライフラワーも、田舎風インテリアを再現するのにひと役買っています。
お店で売っているドライフラワーをブーケにするのもよいですが、お気に入りの生花を自分で完成させて取り入れるのもおすすめです。
花瓶に挿したり、ブーケにして天井や照明から下げるのも◎。
クローゼットや棚の上にさりげなく飾ると素朴さが出ます。
【3】内装のポイントは「ロートアイアン」
オーナーの好みもありますが、フランスの田舎風インテリアのポイントとなるのが、各所に使われているアイアン素材。
ベッドやテーブル、カナペ(ソファに似た長椅子)、バスルームのタオルかけなど、フランスでは鉄工芸の「ロートアイアン」が使われていることが多いです。
ロートアイアンは、フランスでは、ローマ時代に誕生した歴史の古い工芸ですが、バロック調、アール・ヌーボー調など、時代によってスタイルが移り変わってきました。
そんな「ロートアイアン」。
メタルとはいえ、ツタのような美しい曲線に、鉄独特の色調に加え、耐久性にも富んでおり、フランスの田舎風インテリアには欠かせない素材です。
ご自宅をフランスの田舎風インテリアに近づけるなら、ぜひドアノブやタオルかけなどの小さなところに、趣きのあるアイアン素材を取り入れてみましょう。
「シャンブル・ドット」を再現して田舎風インテリアを楽しもう
いかがでしたか?
一般家庭が部屋を貸し出すフランスの民宿「シャンブル・ドット」には、田舎風インテリアの魅力がたっぷりと詰まっています。
そこには、プロのインテリアコーディネートではなく、もてなすことが大好きで、インテリアに強いこだわりを持つマダムたちの自慢の空間が広がっているのです。
そして、マダムたちの空間づくりに固いルールなんてありません。
いつだって自分のセンスに自信を持って、インテリアを楽しみながら育んでいくのです。
ぜひ、あなたも自分だけの田舎暮らしのスタイルを目指してみませんか?