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自然素材の家はメンテナンス費用が高い?後悔しないための選び方

2025-05-20
著者:ガーディアンホーム

「自然素材の家って、手入れが大変そう…」そんな不安を感じていませんか?

 

無垢材や珪藻土、漆喰、シラス壁などの天然素材は、住む人の健康や快適性を重視する方に人気の素材です。しかしその一方で、「汚れたときの掃除方法は?」「経年変化と劣化の違いがわからない」「日々のメンテナンスにどれくらい時間がかかるの?」など、メンテナンスに関する疑問や悩みも多く聞かれます。

 

自然素材の住宅は、工業化製品とは異なり、素材そのものが呼吸し、空気の質や湿度バランスにも影響を与えます。そのため、適切な手入れ方法を知っておくことで、美観や機能性を長く保つことができます。にもかかわらず、ネット上では断片的な情報が多く、信頼できる情報にたどり着くのが難しいのも事実です。

 

この記事では、自然素材住宅の種類ごとの特徴や注意点、実際の暮らしに即したメンテナンスの実例、そして工務店やハウスメーカーを選ぶ際のチェックポイントまで、専門的かつ分かりやすくご紹介します。

 

読み進めていただくことで、自然素材の家に対する不安が解消され、自分に合った住まいづくりのヒントがきっと見つかります。

自然素材の家で叶える理想の暮らし – ガーディアンホーム

ガーディアンホームは、自然素材を活かした高品質な住まいづくりを手掛ける工務店です。海外の暮らしを感じられるデザイン性の高い自由設計の注文住宅をご提供します。他にも、自然素材をふんだんに使いながら手の届きやすさにもこだわった規格住宅など、お客様のライフスタイルに寄り添い、心地よく健やかに過ごせる自然素材の家をご提案いたします。毎日が心地よく、家に帰るのが楽しみになるような、そんな住まいを一緒につくっていけたらと考えています。住まいづくりについて気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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住所 〒230-0075神奈川県横浜市鶴見区上の宮1-37-36
電話 045-900-1470

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自然素材の家とは?特徴と他素材との違い

自然素材と工業化製品の違いとは?性能や耐久性で比較

「自然素材の家って何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。実は、自然素材と工業化製品では、素材の構造や性能、耐久性、そして住み心地まで、大きく異なっています。

 

自然素材の家に使われるのは、無垢材や漆喰、珪藻土、シラス壁などの天然素材です。これに対して、一般的な工業化住宅には、ビニールクロスや合板、化学系塗料などの工場で製造された建材が多く使用されています。

 

以下に、それぞれの違いを分かりやすく比較してみました。

 

比較項目 自然素材の家 工業化製品の家
主な素材 無垢材 漆喰 珪藻土 シラス壁 ビニールクロス 合板 化学塗料など
耐久性 手入れ次第で数十年以上の寿命 表面の劣化や剥がれが10~20年で目立ちやすい
経年変化 時間と共に味わいや風合いが増してくる 色あせやひび割れなど、劣化が表に出やすい
メンテナンス性 基本的には自然由来の手入れで長持ちする 定期的な交換や張り替えが必要
空気の質 化学物質が少なく、調湿効果もある ホルムアルデヒドなどの放散リスクがある
コスト感 初期費用は高めだが、長期的にはコストパフォーマンスが良い 初期費用は安いが、修繕や張替えでコストが嵩みやすい

 

自然素材の特徴としてよく挙げられるのが、湿度の調整機能です。漆喰や珪藻土などの素材は空気中の水分を吸収したり、放出したりすることで、室内を快適な湿度に保ってくれます。工業化住宅ではこのような効果が期待できず、特に梅雨時や冬の結露が起こりやすくなります。

 

また、自然素材は肌触りもやさしく、無垢材の床は冬でも冷たく感じにくいのが魅力です。工業製品では表面が加工されていて、触ったときの質感は硬く、温かみを感じにくい場合もあります。

 

自然素材の家は、家族と一緒に時間を重ねながら、変化していく風合いを楽しめる住まいです。工業化住宅と比べて、初期費用は高くなることがありますが、長い目で見ると、暮らしやすさと健康面で大きな価値を感じられる選択肢と言えるでしょう。

 

天然素材の住宅はアレルギー対策としても有効?

アレルギー対策として、天然素材の家を選ぶ人が増えています。特にお子さまがいるご家庭や、健康意識の高い方にとって、毎日過ごす住環境の安全性はとても重要ですよね。

 

一般的な住宅に使われているビニールクロスや合板、接着剤などには、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)といった化学物質が含まれていることがあり、これらがシックハウス症候群の原因になることもあります。

 

その点、自然素材の家では、無垢材や珪藻土、漆喰などの天然素材を使用しているため、空気中に有害な物質が放出されるリスクが少なく、健康的な空間をつくりやすくなります。

 

また、自然素材にはこんな効果もあります。

 

素材名 アレルギー対策の効果 特徴
無垢材 調湿作用でダニやカビの発生を抑える 天然の香りとやさしい肌触り
珪藻土 VOCや臭いを吸着する効果がある 空気をきれいにし、湿度も調整できる
漆喰 強アルカリ性で抗菌・抗カビ作用がある 白く明るい空間をつくりやすく、消臭効果もある
シラス壁 空気浄化・湿度調整で快適な空間を保てる 火山灰由来で防火性・断熱性にも優れている

 

このように、自然素材の家はアレルギー対策としても非常に効果的です。ただし、天然素材を使っていても塗装や接着剤に化学物質が含まれている場合もありますので、実際に住宅を選ぶ際は「無添加」や「自然乾燥材」といったキーワードに注目し、施工会社や工務店にしっかり確認することが大切です。

 

自治体による健康住宅の推進や建築業界での無添加志向の高まりなど、アレルギー対策を意識した家づくりが広がっています。自然素材の家は「ただの家」ではなく、「健康に配慮した暮らし方」の選択肢として、これからますます注目されていくことでしょう。

 

自然素材の家のメンテナンスは本当に大変?

後悔しないための自然素材のメンテナンスに対する考え方

自然素材の家は魅力的だけれど、「メンテナンスが大変そう」「後悔するかも」と不安に思う方は少なくありません。実際のところ、メンテナンスに関する誤解は多く、正しい理解がないまま「選ばない」という判断をする人も多いのが現状です。しかし、メンテナンスの実態を知れば、自然素材の家を快適に長く保つことは十分に可能であるとわかります。

 

まず、よくある疑問をいくつか整理してみましょう。

 

  1. 自然素材の家はどのくらいの頻度でメンテナンスが必要なのか?
  2. 工業化住宅より手間やコストがかかるのか?
  3. 日常的な手入れは何をすればいいのか?
  4. どんな道具や洗剤を使えばいいのか?
  5. プロに依頼するべき内容と自分でできる内容の境界は?

 

自然素材といっても一律ではなく、使用される素材によってメンテナンスの内容も大きく変わってきます。

 

代表的な自然素材ごとの手入れ方法と頻度

 

素材 日常メンテナンス内容 推奨頻度 専門的ケアが必要なタイミング
無垢材フローリング 乾拭き、年1回のワックスがけ 週1〜2回 表面の傷や反りが気になった時
珪藻土の壁 柔らかいブラシでの埃除去 月1回程度 大きなひび割れや汚れが付いた場合
漆喰の壁 乾いた布での拭き取り、汚れは練り直し処理 汚れが目立った時 経年で粉が出る場合や色あせが気になる時
シラス壁 水拭きNG、柔らかい布や掃除機で清掃 2ヶ月に1回程度 カビや湿気による変色が起こった時

 

自然素材の家は、素材本来の力によって「自ら空気を浄化する」「湿度を調整する」といった機能を発揮します。そのため、むしろ余計な掃除をせず、素材の呼吸を妨げないことが大切なのです。

 

また、多くの自然素材は小さな傷や汚れを「味」として受け入れる文化が根づいています。工業製品のように均一性や完全な美しさを追求するのではなく、時間とともに変化する素材の風合いを楽しむ考え方が、自然素材の家と向き合う上で重要なポイントとなります。

 

後悔しないためには、「すべてをピカピカに保つ」意識を捨てること、そして適切なタイミングで必要なメンテナンスを実施することです。手間というよりも「手をかける楽しみ」として捉えれば、自然素材の魅力は一層深まります。

 

経年変化と劣化の違いとは?メンテナンスの視点で解説

自然素材の家に住むと、年月とともに素材の見た目や質感に変化が現れてきます。これを「経年変化」と呼びますが、一部の人はこれを「劣化」と混同し、ネガティブな印象を持ってしまうこともあります。

 

実際には、経年変化と劣化はまったく異なる現象です。経年変化は、素材が環境に順応しながら少しずつ変わっていく自然なプロセスであり、むしろその変化にこそ価値を見出すべきです。一方で劣化は、素材の機能が失われたり、建材としての役割が果たせなくなった状態を指します。

 

以下に、違いを整理した比較表を紹介します。

 

観点 経年変化 劣化
原因 太陽光、湿度、空気、日常使用 紫外線の過度照射、水漏れ、カビ、構造不備など
見た目の変化 色味の深み、艶の変化、味わいの増加 色あせ、割れ、腐食、カビ、機能の喪失
心理的印象 味が出た、風格が増したと感じる 汚れた、古びたと感じる
対応方法 基本的に放置しても支障なし メンテナンスや修理が必要
自然素材に多いか 多い(意図的に楽しむ要素でもある) 使用方法や環境次第では起こるが防げる

 

たとえば、無垢材のフローリングが時間とともに色合いを増すことは「経年変化」の代表例です。日差しが当たる部分と当たらない部分で微妙に色が違ってくることもありますが、それもまた「暮らしの痕跡」として楽しめるのが自然素材の良さです。

 

一方で、湿気が溜まりやすい場所に換気をせず放置してしまうと、木材にカビが生えたり、断熱材が腐食したりすることがあります。これは「劣化」にあたり、放置すれば構造体にまで悪影響を及ぼしかねません。

 

メンテナンスの視点で大切なのは、「変化=悪」ではないという意識を持つことです。素材本来の性質を理解したうえで、その変化を味わいとして受け入れることで、メンテナンスに対する心構えが変わります。

 

さらに、自然素材の良さを引き出すには、劣化を未然に防ぐ方法も知っておく必要があります。以下のようなポイントを押さえておくと安心です。

 

  1. 湿気の多い場所には調湿機能のある素材(珪藻土や漆喰)を使う
  2. 日当たりが強すぎる場所には紫外線対策としてレースカーテンを使用する
  3. 換気を日常的に行い、結露を防止する
  4. 年に1回程度の点検で小さな変化を早期に発見する

 

これらを習慣化するだけで、自然素材の持つ耐久性と美しさをより長く楽しむことができます。

 

素材別!自然素材住宅の具体的なメンテナンス方法

無垢材のメンテナンス方法や日常のお手入れとトラブル対応

無垢材は自然素材の中でもとりわけ人気の高い建材ですが、「日々の手入れは大変ではないか」「水や傷に弱いのでは」など、購入前に気になる点も多いかと思います。ここでは、無垢材の床や建具を長く美しく保つための具体的な手入れ方法と、トラブルへの対応策を詳しく解説します。

 

まず、無垢材の特徴として押さえておきたいのが、湿度や気温の変化によって「膨張」「収縮」を繰り返すという点です。これは素材が呼吸している証であり、反りや隙間が一時的に出ても不良ではありません。こうした自然素材特有の変化を理解することが、後悔のない住まい選びには欠かせません。

 

日常的な手入れとしては、乾拭きまたは固く絞った雑巾での水拭きが基本です。化学洗剤は避け、中性洗剤を薄めて使用するのが安全です。以下に無垢材に適したメンテナンス方法とNG行動を一覧でまとめました。

 

項目 推奨される方法 避けるべき行動
日常掃除 掃除機+乾拭き 水浸しの雑巾での拭き掃除
汚れ落とし 中性洗剤を希釈して柔らかい布で拭く アルカリ性洗剤や漂白剤の使用
キズ対策 キズが目立つ場合は専用ワックスで補修 サンドペーパーでの過剰研磨
ワックスがけ 年1回程度、植物由来ワックスで全体を塗布 石油系の光沢剤の使用
湿気・乾燥対策 調湿機能のある珪藻土壁と併用、加湿器を利用 加湿器を直に床に置く、過剰な乾燥を放置する

 

たとえば、フローリングにうっかり飲み物をこぼしてしまった場合でも、すぐに拭き取ればシミになりにくく、無垢材特有の調湿性が水分のこもりを和らげてくれます。ただし放置すると水分が染み込み、黒ずみや反りの原因になるため注意が必要です。

 

また、傷が気になる場合は専用の補修材を使ったり、オイル仕上げであればペーパー掛けと再塗装で元の風合いに戻すことも可能です。これは合板や化粧板では難しい修復方法であり、無垢材ならではの「再生できる」メリットといえるでしょう。

 

さらに、住宅全体の湿度管理を意識することで、無垢材の耐久性は飛躍的に高まります。調湿効果のある壁材(珪藻土や漆喰)と併用することで、住宅内の湿度が安定し、木材の伸縮も最小限に抑えられます。

 

無垢材は手間がかかるというよりも「手をかけることで育つ」素材です。その風合いや肌触りの心地よさ、経年変化の美しさは、人工素材では得られない特別な魅力です。きちんとした知識を持って付き合えば、無垢材は何十年も快適に暮らせる、まさに「住まいのパートナー」となる素材です。

 

漆喰や珪藻土の壁の補修や清掃テクニック

漆喰や珪藻土といった自然素材の壁は、調湿や脱臭効果に優れた建材ですが、その反面「汚れやすいのでは」「ひび割れしやすいのでは」といった声も多く聞かれます。ここでは、これらの壁材を日常的に美しく保つための清掃方法や、トラブル時の補修テクニックを実践的にご紹介します。

 

漆喰も珪藻土も多孔質構造のため、空気中の湿度を吸収・放出する機能があります。これは室内の空気を快適に保つ上で大きなメリットですが、同時に汚れやすいという面もあります。とはいえ、正しい方法で清掃・補修すれば、長期的に美しさを保つことが可能です。

 

漆喰と珪藻土の壁それぞれにおける手入れ方法

 

項目 漆喰 珪藻土
日常の汚れ 柔らかい布やブラシで乾拭き 消しゴムやメラミンスポンジで軽くこする
油汚れ 水で薄めた中性洗剤をスポンジで軽く拭く 同上(ただし浸透しやすいので注意)
ひび割れ補修 市販の漆喰パテを使用して埋める 専用の珪藻土パテまたは上塗りで対応
色ムラ・シミ対策 同素材の塗り直し 部分塗装か、部屋全体での上塗りを検討
使用上の注意点 水分過多・強い摩擦は避ける ペンの書き込みや油性マジックは染み込み注意

 

ひび割れについては、多くが建物の乾燥や湿度変化によるものであり、構造的な問題ではありません。細い亀裂であれば補修用パテを使って埋めるだけで済みます。補修材はホームセンターなどで市販されており、色合わせをきちんと行えば目立ちません。

 

また、清掃時に注意すべき点として、水を含ませすぎたスポンジでこすると壁面にシミができることがあります。水拭きをする際は、必ず固く絞った布やスポンジを使い、拭いたあとは乾いた布で仕上げるようにしてください。

 

珪藻土はとくに汚れを吸着しやすいため、油汚れやマジックペンの跡は落としにくいことがあります。この場合、表面を軽くサンドペーパーで削ることで対応できますが、削りすぎると壁が薄くなるため、研磨はごく軽く行うことが大切です。

 

漆喰も珪藻土も、日頃から清潔に保ちつつ、経年変化を楽しむという意識で接することが理想的です。完璧な状態を求めすぎず、「味」として受け入れることで、自然素材の持つ魅力をより深く感じられるでしょう。

 

自然素材の家で暮らす人のリアルな体験談とメンテナンス事例

子育て世代が選んだ理由と住み心地

子どもが小さい家庭にとって、住宅選びの最優先事項は「安全性」と「快適性」ではないでしょうか。自然素材の家を選んだ子育て世代の多くが、共通して重視したのが「健康への配慮」と「安心できる空間」でした。特に化学物質に敏感な乳幼児を育てる家庭では、ビニールクロスや合板から揮発するホルムアルデヒドなどの化学物質が気になるという声が多く聞かれます。

 

自然素材の住宅では、無垢材、珪藻土、漆喰などの素材が使用されることが一般的で、これらは化学物質をほとんど含まず、アレルギーやシックハウス症候群への懸念を和らげてくれます。特に人気のある素材とその理由は以下の通りです。

 

素材 特徴 子育て家庭での評価
無垢材 肌触りが柔らかく、冬でも冷たくない 子どもが素足で歩いても安心で、転倒時の衝撃も少ない
漆喰 抗菌・消臭作用、アレルゲン抑制機能がある 食べこぼしや汗のにおいも残りにくく、ペットにもやさしい
珪藻土 湿度調整・脱臭機能で室内空気を快適に保つ 室内干しでもカビ臭が抑えられ、喘息の症状緩和につながった例も
シラス壁 火山灰由来で、空気清浄・調湿・抗菌性能に優れる 子どもの汗臭や靴のにおいなどが軽減されたとの声あり

 

一方、気になるメンテナンス面では「無垢材にキズがつきやすい」「壁に汚れがつきやすい」といった課題もあるものの、子育て世代からは「味が出る」「思い出として残る」といったポジティブな受け止めも多く聞かれました。

 

子育て期はどうしても生活が雑になりがちですが、自然素材の家は多少の汚れやキズも「経年変化」として許容されやすい空間です。子どもが成長する過程で自然と家にも歴史が刻まれていく、そんな価値観を大切にしたい家庭にとって、非常にマッチする住まいといえます。

 

シニア層が感じた経年変化の美しさとメンテナンスバランス

リタイア後の住まい選びでは、「快適さ」「手入れのしやすさ」「長く住める耐久性」などが重視されます。シニア世代が自然素材の家に住むことを決めた背景には、これらの条件を満たしながらも、「経年変化を楽しむ」という美意識が根づいています。人工的な素材の住宅が「変わらないこと」を前提としているのに対して、自然素材住宅は「変わっていくこと」を魅力と捉えて設計されている点が大きな違いです。

 

シニア層にとっての自然素材住宅の利点と懸念点のバランス

 

観点 メリット(経年変化の楽しみ) 注意点(メンテナンスの必要性)
無垢材の床 足触りがやわらかく、歩行時の負担が少ない 傷やシミがつくが、時の流れとして受け入れやすい
漆喰・珪藻土の壁 湿度調整と防臭効果で室内空気がクリーン 小さなヒビや色むらが出るため、定期的な点検と補修が必要
外壁(シラス壁・木板張り) 自然な風合いが年々深みを増す 日焼けや汚れで外観が変化するが、掃除や塗り直しで対処可能
建具や柱などの無垢材部材 使い込むほどにツヤと味わいが増し、愛着がわく 湿度による反りや隙間が出る場合があるが、大きな問題にはなりにくい

 

シニア世帯の関心が高いのは「無理なく続けられるメンテナンスか?」という点です。実際には、掃除機と乾拭き、年1回程度のワックスがけ、数年ごとの壁の塗り直しなど、特別な技術がなくても対応できる作業がほとんどです。また、自然素材は有害化学物質を含まないため、メンテナンス中の身体的な負担も少なく済みます。

 

自然素材住宅に強いハウスメーカーや工務店の選び方

施工実績のあるメーカーか?保証とアフターサポートで選ぶ基準

自然素材の家を建てる際、最も重視すべきポイントのひとつが「信頼できるメーカー選び」です。特に自然素材は扱いが難しく、無垢材や漆喰、珪藻土といった天然素材は、施工者の知識と経験に大きく品質が左右されます。そのため、「自然素材住宅の施工実績が豊富なハウスメーカーや工務店」を選ぶことが、後悔しない家づくりの土台になります。

 

施工実績の確認は、単なる「自然素材対応可」といった表記にとどまらず、具体的な住宅事例を見せてもらえるかどうかが重要です。以下のようなチェックポイントを基準に判断するとよいでしょう。

 

チェック項目 確認の意図
自然素材住宅の施工棟数 経験豊富な業者か、素材の取り扱いに習熟しているかを判断する
使用している自然素材の種類と割合 無垢材・漆喰・珪藻土など、どの素材に対応しているか
自社施工か下請けか 現場での品質管理体制や職人の腕を確認する
顧客の声や施工事例の公開有無 実績に基づく信頼性と施工後の満足度を測る

 

加えて、保証制度の内容も非常に重要です。自然素材は工業製品と比べて個体差が大きく、時間の経過とともに経年変化が味わいになる一方で、施工直後に不具合が生じるリスクもあります。そのため、「どこまで保証してくれるか」「保証期間は何年か」といった点を事前に確認しましょう。

 

具体的には以下のような保証制度を比較検討するのが理想的です。

 

保証内容 最低基準 理想的な内容
構造体保証 10年保証 長期優良住宅の場合、15年以上のケースもあり
自然素材特有の対応 明記なし 無垢材の反り・割れ・漆喰のひびに対する補修保証など明記されているか
アフター訪問頻度 初年度のみ 1年・3年・5年・10年など定期的な点検があると安心
メンテナンス提案内容 都度連絡 季節ごとのお手入れ方法や素材の劣化対策を案内してくれる体制が理想

 

また、アフターサポートの充実度は、施工後の安心感に直結します。自然素材は「手入れも住まいの一部」と考える人にとっては喜びになりますが、忙しい家庭や高齢の方にとっては大きな負担に感じることもあります。そのため、施工後も気軽に相談できるサポート窓口の存在や、訪問対応のスピード感などが大切です。

 

口コミやレビューを確認する際には、「対応が迅速だったか」「小さな不具合でも親身に対応してくれたか」など、単なる評価点ではなく具体的なやり取りのエピソードに注目してください。特に「対応の質」に関する口コミは、ハウスメーカーの文化や姿勢を知る上で非常に参考になります。

 

地元工務店との相性と安心感の違い

自然素材の家を建てる際、多くの人が大手ハウスメーカーと地元工務店のどちらを選ぶかで悩まれます。とくに「相性」や「安心感」という目に見えない要素は、価格や性能以上に満足度を左右する重要な判断基準になります。自然素材を扱うという観点からも、地元工務店ならではの強みと注意点をしっかり把握しておくことが、後悔のない家づくりにつながります。

 

まず、地元工務店が自然素材住宅で評価される大きな理由の一つが「地域との密接なつながりと現場対応力の高さ」です。たとえば無垢材や漆喰といった素材は、気温や湿度によって反りや割れが起こることがありますが、地域気候を熟知している工務店はそうした変化への対策を前提とした施工が可能です。

 

加えて、地元の気候風土を理解したうえで調湿や通気設計を組み込む技術は、全国展開するハウスメーカーよりも柔軟かつ実践的です。

 

また、地元工務店を選ぶ大きなメリットとして「担当者との距離の近さ」が挙げられます。設計から施工、アフターサービスまで一貫して顔の見える関係が築けるため、要望が伝わりやすく、相談ごとも迅速に対応してもらえる安心感があります。これはとくに、自然素材特有のメンテナンスや経年変化への対応において重要なポイントになります。

 

以下のように、地元工務店と大手ハウスメーカーの比較表を見てみましょう。

 

比較項目 地元工務店 大手ハウスメーカー
自然素材の扱い経験 地域素材に精通。職人の手仕事に強い 全国対応のため素材に一貫性があるが地域最適化は弱い
担当者の対応距離感 設計・施工ともに顔が見える関係 分業化され担当が頻繁に変わることも
柔軟なプラン対応 施主の要望に応じた細かな設計変更が可能 規格化されており自由度は低め
施工後のアフター対応 地域密着型で素早い対応が期待できる エリアごとの窓口対応。連絡に時間がかかる場合あり
実績・信頼性の評価方法 地元の口コミ・評判が信頼材料 企業ブランドやCMなどによる安心感

 

一方で、地元工務店には「実績の確認が難しい」「標準化された保証が弱い」といった不安点もあります。企業規模が小さいぶん、経営状況や施工品質にばらつきがある場合も否めません。こうした点は、以下のような具体的なチェック項目をもとに判断することが重要です。

 

■地元工務店を選ぶ際のチェックリスト

 

  • 自然素材の施工実績(施工例写真や実際の見学可能物件)
  • 職人の在籍状況(自社大工か外部業者か)
  • 工事中・完成後の訪問対応履歴
  • 第三者機関の施工保証や瑕疵保険加入の有無
  • アフター対応のルール(訪問頻度・無料対応範囲など)

 

また、「自然素材住宅に特化しているかどうか」も見逃せないポイントです。工務店のなかには、自然素材の家を得意とする一方、あくまで一部の案件として対応している会社もあります。特に珪藻土や無垢材は下地処理や乾燥管理に高い技術が必要とされるため、単なる施工実績ではなく「どの程度の割合で自然素材の家を手掛けているか」を聞くことが効果的です。

 

信頼できる地元工務店と出会うためには、比較検討の際に「価格だけ」で決めるのではなく、「将来的な暮らしを安心して任せられるか」という視点を持つことが肝心です。自然素材は住む人と共に時を重ねていく存在です。その家づくりを一緒に進めるパートナーが、自分の考えや暮らし方にどれほど寄り添ってくれるか——それが、最終的な満足度を大きく左右するのです。

 

まとめ

自然素材の家は、無垢材や漆喰、珪藻土などの天然素材を使用することで、住まう人にとって快適で健康的な暮らしを提供してくれます。しかしその一方で、適切なメンテナンスを知らないままでは「手入れが大変そう」「長く住むと汚れが気になるのでは?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、そうした悩みを持つ方に向けて、素材別のメンテナンス方法や注意点、経年変化との向き合い方、さらにはハウスメーカーや工務店選びの基準までを丁寧に解説してきました。たとえば無垢材には乾燥や反りを防ぐための湿度管理が重要であり、シラス壁や漆喰などの外壁材は汚れにくくても定期的な点検が長持ちの鍵になります。

 

また、読者の立場に合わせた事例紹介も行いました。子育て世代や共働き夫婦、シニア層といった多様なライフスタイルごとにメンテナンスの工夫や満足度、困った点を共有することで、「自分にもできそう」と感じていただけたのではないでしょうか。

 

自然素材の住宅は決して「扱いにくい家」ではありません。正しい知識と少しの手間をかけることで、経年変化の美しさや空気の清らかさを保ちながら、長く安心して暮らせる住まいとなります。

 

今回の記事が、自然素材住宅に関する不安の払拭と、自分に合った暮らし方の発見につながれば幸いです。快適で愛着の持てる住まいづくりに、ぜひこの記事の知識をご活用ください。

自然素材の家で叶える理想の暮らし – ガーディアンホーム

ガーディアンホームは、自然素材を活かした高品質な住まいづくりを手掛ける工務店です。海外の暮らしを感じられるデザイン性の高い自由設計の注文住宅をご提供します。他にも、自然素材をふんだんに使いながら手の届きやすさにもこだわった規格住宅など、お客様のライフスタイルに寄り添い、心地よく健やかに過ごせる自然素材の家をご提案いたします。毎日が心地よく、家に帰るのが楽しみになるような、そんな住まいを一緒につくっていけたらと考えています。住まいづくりについて気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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よくある質問

Q. 自然素材の家のメンテナンス費用はどのくらいかかりますか?
A. 自然素材の家のメンテナンス費用は、使用する素材やメンテナンスの頻度によって異なります。例えば、無垢材のフローリングは年に1〜2回のワックスがけが推奨されており、これにかかる費用は使用するワックスの種類や施工面積によって変動します。また、漆喰や珪藻土の壁は、汚れが目立つ場合に部分的な補修が必要となることがあります。これらのメンテナンスを怠ると、将来的に大規模な修繕が必要となり、結果的に高額な費用が発生する可能性があります。定期的なメンテナンスを行うことで、長期的なコストを抑えることができます。

 

Q. 自然素材の家のメンテナンスは手間がかかりますか?
A. 自然素材の家のメンテナンスは、日常的なケアが中心であり、特別な手間はかかりません。例えば、無垢材の床は、乾拭きや掃除機での清掃が基本であり、年に1〜2回のワックスがけを行うことで美しさを保つことができます。漆喰や珪藻土の壁も、ホコリを払う程度の簡単な掃除で十分です。ただし、汚れや傷が目立つ場合は、専門的な補修が必要となることがあります。このように、日常的な簡単なケアを継続することで、自然素材の家の美しさと機能性を長く保つことができます。

 

Q. 自然素材の家のメンテナンスを怠るとどうなりますか?
A. 自然素材の家のメンテナンスを怠ると、素材の劣化が進行し、見た目の美しさや機能性が損なわれる可能性があります。例えば、無垢材の床は、定期的なワックスがけを行わないと、表面が乾燥してひび割れや変色が生じることがあります。また、漆喰や珪藻土の壁は、汚れやシミが蓄積し、調湿効果が低下することがあります。これらの劣化を放置すると、大規模な修繕が必要となり、結果的に高額な費用が発生する可能性があります。定期的なメンテナンスを行うことで、これらのリスクを回避し、快適な住環境を維持することができます。

 

Q. 自然素材の家のメンテナンスで注意すべき点はありますか?
A. 自然素材の家のメンテナンスでは、素材の特性を理解し、適切な方法でケアを行うことが重要です。例えば、無垢材の床は、水分に弱いため、濡れた雑巾での掃除は避け、乾拭きや固く絞った雑巾での掃除を行うことが推奨されます。また、漆喰や珪藻土の壁は、強い洗剤やブラシでの掃除は避け、柔らかい布で優しく拭くことが望ましいです。さらに、定期的な換気を行い、室内の湿度を適切に保つことも、自然素材の劣化を防ぐために重要です。これらのポイントを押さえることで、自然素材の家の美しさと機能性を長く維持することができます。

 

会社概要

屋号・・・ガーディアンホーム
所在地・・・〒230-0075 神奈川県横浜市鶴見区上の宮1-37-36
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